今回は、自己紹介の代わりに私がプログラマになったきっかけについてお話させてもらおうと思います。

とはいうものの、特に大それたものではなく、大学時代はただただ「コンピュータを使った仕事がしたい」と思っていました。
そんな中、就職を考えたときに、候補として上がったのがソフトウェア開発会社でした。
地元のソフトウェア開発会社に幸いにして採用していただくことができ、私のプログラマ人生が始まり今日に至っています。

では、なぜ「コンピュータを使った仕事がしたい」と思ったか。

話は小学生時代にまでさかのぼります。
小さい頃は、ゲームをすることが大好きでした。主にファミコンですね。ちなみに最初に触った自宅用コンピュータゲームのハードウェアはスーパーカセットビジョンでした。懐かしいですね。
暇さえあればずっとやっていました。一人でも楽しめるし、友達を自宅に呼んで一緒に遊んでも楽しい。やればやるほどのめりこんでしまい、ついには視力も悪くなってしまいました。さらには学校の成績まで悪くなってしまいました。。。

大学進学のときにはどの学部・学科を選択するかを考えますが、当時一番行きたいと思ったのが「工学部・情報工学科」。ここでコンピュータのことを勉強したいと思いました。なぜなら、コンピュータゲームがどんな仕組みで動いているかを知りたかったから。

運良く大学に合格することができ、希望通りの情報工学科に進学することができました。そこでコンピュータのさまざまなことを学びます。数学の知識や情報理論、コンピュータ科学の基礎、ハードウェアについて、などなど。
もちろんそこには「プログラミング」も含まれていました。最初に触れたのは「C言語」でしたが、ただ、それは授業での話。やらされ感がどうしてもあり、本当に身につけたというには程遠いものがありました。

大学入学時は、ちょうどWindows95が発売され少し経ったころで、インターネットが世間に普及し始めた時代でした。
当時、インターネットはどんな可能性を秘めたものかも知られておらず、一過性の流行り物という風潮もあった中で、私はチャットばかりしていました。これは高校時代に清水義範さんのチャットに関する短編を読んで興味を持ち、いつかチャットをしてみたところ、実際にやってみたら知らない人たちとリアルタムイムで文字上で会話ができる面白さにハマっていました。

チャットを始めて、仲良くしてくれる人たちとも出会うことができ、チャット上で会話するのが最高の楽しみになってました。
そんな中、チャット仲間内で流行り出したのが「ホームページ作り」でした。
自分のホームページを公開して、自己紹介やエッセイ、日々の日記を書いていくのを見て、私は「面白そうだなー」というところから「自分も作りたい!」と思うまでになりました。

もちろん、当時はWordPressなど、書いた文章がそのままホームページになるという気の利いたものは一般にはまだ知られていなかったので、一から自分で作る必要がありました。
ホームページを作るためには、HTMLというマークアップ言語を勉強する必要があります。これはプログラミング言語ではありませんが、www(World Wide Web)を構成する重要な技術要素です。

自分自身で何かを作りたいと思ったとき、これほどやる気をかきたてるものはないと思います。身体中のやる気スイッチが全てONになります。HTMLを勉強することも全然苦ではありませんでした。そして、授業で得られることよりも多くのことを学ぶことができました。

そこで得た一番の収穫が「自分が書いたものがコンピュータ上で動く」ということ。

授業で教えてもらったのは「こうやって動かしてみましょう。はい、動きましたね」という流れだったことに対して、ここで感じたのは「自分はこうやって動かしたいんだ。これをこうやって・・・どうだ?だめか。これだったらどうだろう?お、できた!!」ということ。
感動しました。それまでゲームや授業という限られた枠の中でしかコンピュータを扱うことができなかったのに対して、自分が命令したことに対してコンピュータが忠実に動いてくれるということに。

その瞬間、私とコンピュータの関係について、主従が逆転したのです。「自分でコンピュータを自由に動かすことができる!」

その後、自分が一から書いたホームページを公開してみんなに見てもらうこともできたり、また、当時熱中していたゲームについてのホームページも立ち上げて、ある程度世間に認知してもらえたのですが、これはまた別の話。

それからはC言語のほかVisual C++、Javaなどの勉強をしながら、プログラミングの面白さに惹かれていったり、「将来はコンピュータを使った仕事をしたい」と思うようになっていきました。

ここまでをまとめると、こんな感じになると思います。
・ゲームなど、熱中できるものがあった
・熱中できる以外もの(読書など)が何かのきっかけになることもある
・自分の中から「やりたい!」と湧き上がってきたことは、実行に移してみる
・コンピュータを自分の考えで動かすことがすごく楽しく感じられた

現在プログラマとして活躍している方たちがプログラマとなったきっかけは、もちろん十人十色だと思いますが、私の場合はこんな感じでした。

自己紹介に代えて、以上、私がプログラマになったきっかけでした。